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長崎でおこなわれる大人気のお祭り5選

  • 2019年4月6日
  • 2019年6月10日
  • 未分類
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長崎県長崎市は、東シナ海に面した港の街。日本が鎖国をしていた江戸時代には、国内で唯一、海外に開かれていた「出島」があり、オランダやイギリスとの貿易で栄えていました。その名残は、今もなお街中に色濃く残り、世界遺産に登録されている大浦天主堂やグラバー園など、異国情緒漂う建造物が多く見られます。

でも長崎の魅力はそれだけではありません!実は長崎は「お祭りの街」でもあるのです。

というのも、きらびやかな異国の文化が長崎の街に融合し、いつしか人々は国を超えて各国の文化を楽しむようになりました。それが現在、お祭りという形になって、残っているというわけです。

長崎のお祭りは、伝統的な日本のお祭りであっても、どこか異国の影響を受け、他県で見られるようなお祭りとはひと味違う雰囲気を楽しむことができます。

そこで今回は、歴史あるお祭りから、最近、とても人気のあるお祭りまで、長崎で一度は楽しんでほしい魅力的なお祭りをご紹介していきたいと思います!

1.信じられないほどの水仙が美しい「のもざき水仙祭り」

長崎半島の先端にある野母崎(のもざき)地区で毎年1月中旬~下旬にかけておこなわれる人気の花祭りです。

「のもざき水仙まつり」の魅力は、何と言ってもコバルトブルーの海と約1000万本の水仙の花!水仙が咲き薫る野母崎総合運動公園は、海沿いの小高い丘にあるため、とっても見晴らしが良く、水仙の白と黄色の色が青空に映え、それはそれは美しいんです!

最近はSNS映えするということもあって、若い女性にも大人気!先着人数に制限はありますが、お祭りに来た人たちに水仙の花もプレゼントされる嬉しい企画も毎年おこなわれています。

勾配のある公園内ではありますが、水仙の香りに誘われてゆっくり歩けるので、あまり大変さは感じられません。スロープ状に整備されているところも多くあり、足が不自由な方でも安心して楽しむことができます。

ちなみにこの「のもざき水仙まつり」は、環境省が選ぶ「かおり環境100選」にも選ばれているんですよ。優しく風が吹く日は、公園内に入る前から、水仙のいい香織が漂い、心から癒やされます。

海が見える展望エリアからは、2015年に世界遺産登録された、軍艦島(端島)を眺めることができるんです!公園内には軍艦島資料館もあり、軍艦島の歴史を詳しく知ることもできるので、お子さんの自由研究にもオススメ。

軍艦島資料館には、長崎出身のアーティスト・福山雅治が撮影した長崎の写真や、軍艦島での当時の生活が分かる資料が多く展示されています。

資料館周辺には、お祭り期間中に多くの出店が並び、とてもにぎやか!海が近いだけあって、取れたての牡蠣を味わえる「牡蠣小屋」があるのも特徴的です!朝摂ってきたばかりという新鮮な牡蠣の味は、ここでしか味わうことができません!

2.冬と言えばコレ!大人気の「長崎ランタンフェスティバル」

全国的に大人気の「長崎ランタンフェスティバル」!そのランタンの数と規模は日本一で、お祭り期間は長崎中が極彩色で彩られます。

この「長崎ランタンフェスティバル」のもとになっているのが、中国の旧正月を祝う「春節祭」。
江戸時代に貿易で長崎を訪れていた中国の人々が伝えた文化で、中華街を始め、眼鏡橋や長崎駅周辺、市役所やホテル、ファッションビルなど、街の至る所にランタンと、カラフルな特大オブジェが飾られ、訪れた人々を楽しませてくれます。

「長崎ランタンフェスティバル」の特徴は、なんと言っても「開催期間が長い」こと!

中国の春節に合わせておこなわれるので、日にちは毎年異なりますが、だいたい2月中旬から3月上旬あたりに、約2週間かけておこなわれます。

通常、お祭りといえば数日で終わってしまうので、2週間って長いですよね!

この期間は、土日はもちろん、平日もずっとイベントがおこなわれており、中国の雑技や変面ショー、龍踊り(じゃおどり)などを楽しむことができます。イベントは市内7箇所の会場でおこなわれており、見たいイベントに合わせて移動することができるんです。
移動は、ランタンを楽しみながらそぞろ歩くのがオススメですが、時間が無い場合などは、市内を走る路面電車を利用するのが便利です。

数あるイベントの中でも、一番見応えがあるのが「皇帝パレード」!これは、中国の清朝時代をイメージしてつくられたパレードで、皇帝と皇后に扮した有名人が、大きな駕籠に乗り、多くの従者とともに練り歩く、豪華絢爛なパレードです。過去の皇帝役は武田鉄矢さん、皇后役は欅坂46の長濱ねるさんなどが務められました。

3.春の訪れを感じさせる「長崎帆船祭り」

「春の嵐」と呼ばれる風の強い季節を過ぎ、毎年4月におこなわれるのが、長崎港でおこなわれる「長崎帆船まつり」です。

「長崎帆船まつり」は、文字通り、西洋の船である「帆船」をテーマにした、全国でもめずらしいお祭りで、長崎ではじまったオランダとの交流が400年続いた記念に開催されるようになりました。

お祭りのオープニングとなる「入港パレード」では、世界各国から長崎にやってきた数隻の船が1列になって長崎港に入港し、その堂々たる姿に見とれてしまいます。


船上ではマストに人が乗るパフォーマンスや船上ダンスなどがおこなわれ、見る人を楽しませてくれますよ。

また、入港した帆船内を見学することもでき、乗組員になった気分で記念撮影をすることができます!船によっては、キャプテンが被る帽子やジャケットを用意してくれているところもあるんですよ。

さらにオススメなのが、日本の帆船「観光丸」に乗って、長崎港を一周することができる「観光丸クルーズ」!観光丸の甲板に乗り、海から長崎の街並みや三菱の造船所を見たり、世界遺産に登録されたジャイアントカンチレバークレーンを見ることができ、大満足のクルージングになること間違いなし!
ただし、乗船は定員制なので限りがあります。乗船受付は当日朝からおこなっているので、気になる方は事前にサイトなどでチェックしてみてくださいね。

その他にも、陸上ではマーチングパレードやステージイベント、夜はライトアップや花火ショーなど見所満載!この「帆船まつり」に合わせて、海外から自前のクルーズ船などで長崎港を訪れる観光客も多く、街の雰囲気が多国籍で華やぎます。

4.日本一にぎやかなお盆「精霊流し」

長崎出身の歌手・さだまさしが歌う「精霊流し」。

正確には「お祭り」ではありませんが、長崎観光のひとつになっています。お盆におこなわれることから、しっとりとした雰囲気のものだと思ったら、大間違い!

長崎の精霊流しはとにかくド派手なんです。

遺影を飾った「精霊船」は、生前本人が好きだったもので飾り立てられ、さながらパレードのように、街を練り歩きます。

その時、ばらまかれるのが「爆竹」!派手な音と火花を散らしながら、精霊船の周りで輝きます。

しかも爆竹だけでなく、手持ち花火や、ロケット花火が飛び交うこともあるんです。

派手であれば派手な方が良いとされる長崎の精霊流し。お盆前になると、ホームセンターや花火屋さんには、山のように爆竹を含めた花火が並び、しかも万単位でどんどん売れていくんです!

他県の人からしたら、お店にこんなにたくさんの花火が売られている様子は、とてもめずらしいと思います。

故人を偲びながらも、さながらお祭りのようににぎやかな精霊流し。ぜひ一度見てもらいたい、長崎の風物詩です。

5.「シャギリ」の音が聞こえるとじっとしていられない!「長崎くんち」

毎年秋が近づくと、長崎っ子たちがそわそわし始めます。というのも、歴史と伝統ある長崎の祭り「長崎くんち」があるからです!

長崎くんちは、長崎の氏神「諏訪神社」の秋季で、その歴史は長く、寛永11年(1634年)から続いています。江戸時代に出島ができて以降は、異国の文化の影響も受け、オランダ船や唐人船をかたどった「曳物(ひきもの)」や大勢の担ぎ手が担ぐ「担ぎ物」、また伝統的な「踊り」などの「演し物(だしもの)」奉納されます。

笛と〆太鼓で奏でられる「シャギリ」の練習が始まる夏には、もうそわそわして長崎っ子はじっとしていられません。このくんちに合わせて、遠方から帰省する人や、観光客も多く押し寄せ、長崎中がにぎわいます。

諏訪神社で奉納された「演し物(だしもの)」は、駅前や繁華街など、数カ所でも披露され、演じ終わったあとには、長崎で「アンコール」の意味を表す「モッテコーイ」という言葉が飛び交います。この「モッテコーイ」が聞こえたら、演じ手たちは舞い戻って、もうひと演技、披露してくれるのです。

はじめてくんちに訪れたという人も、この「モッテコーイ」のかけ声をかけてみてください。その声に応えて、演じ手たちが戻ってくれる姿にワクワクすること間違い無しです。

まとめ

いかがでしたか?長崎には、日本のどんなお祭りとも違う、異国情調漂うお祭りがたくさんあります。

ぜひこのようなめずらしいお祭りを楽しめる季節に、長崎へ足を運んでみてくださいね。