長崎と言えば、昔から「異国情緒漂う観光地」として知られており、修学旅行などで訪れたことがある、という方も多いのではないでしょうか?
多くの世界遺産や史跡があり、見所がたくさんある長崎。
今回は長崎を訪れたら、ぜひ訪問してもらいたい人気観光地をご紹介したいと思います!
1.世界遺産にも登録された協会・大浦天主堂
平成30年(2018年)6月30日に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」が世界遺産に登録されたことは、記憶に新しいと思います。
この大浦天主堂も、そのときに世界遺産登録された教会のひとつであり、現存する国内最古の教会ということから、なんと国宝にも認定されているんです。
その白亜の姿は大変美しく、国内外から多くの観光客やキリスト教の信者が訪れ、祈りをささげています。
この大浦天主堂は小高い丘の上にあり、そこまでは緩やかな坂道を上っていくのですが、その脇にはたくさんのお土産屋さんが並び、長崎名菓のカステラはもちろん、絵本美術館など、興味深いものが多くあります。
中でもオススメなのが角煮まんじゅう。甘辛く煮た豚の角煮をモチモチの皮で包んだ、人気の一品です。 お店の前を通ると試食をさせてくれるのですが、食べたら最後、そのおいしさに財布の紐がゆるんでしまいます。
そして坂を上りきると見えてくるのが、白亜の教会・大浦天主堂。
そのうつくしいたたずまいは思わず見とれてしまうほどで、国内外から多くの観光客や、キリスト教の信者が訪れます。
教会の内部は撮影厳禁ですが、パイプオルガンの音色と色とりどりの見事なステンドグラスに包まれて、キリスト教の信者でなくとも敬虔な気持ちになります。
この大浦天主堂が完成したのは1864年。当時まだキリスト教が禁教となっていたころ、「日本にはキリスト教信者はもういないだろう」と思いながら、ここの神父として来日したプティジャン神父に、隠れてキリスト教を信奉していた長崎の住人数人が名乗り出たことで「日本にまだキリスト教信者がいた!」と驚いた神父。奇跡の出会いになったというわけです。
大浦天主堂は外観も美しいですが、中のステンドグラスがとにかく見応えがあるので、ぜひ内部までご覧ください。
■大浦天主堂
長崎県長崎市南山手5ー3
2.異国情緒漂う洋館が集まるグラバー園
大浦天主堂から、さらに上へと続く坂道をのぼると、グラバー園の入り口が見えてきます。
グラバー園は、長崎開港時に長崎に居住していた、イギリス人商人たちの旧邸を集めて公園として整備された場所で、トーマス・グラバーが住んでいた住居の正面からは長崎港と市内の様子を一望することができます。
このグラバー園には「見つけるとしあわせになれる」というハート形の石「ハートストーン」が2カ所埋め込まれており、話題伸すポットとして若い女性やカップルに大人気です。無数にある石畳の中からハートを探すのは至難の業ですが、運が良ければそこだけライトアップしていることがあります。
ちなみにこのハートストーン、グラバー園内だけでなく、長崎市内の主要な観光地にも隠されています。観光地を訪れるときは、ハート形の石がないかぜひ探してみてくださいね。
グラバー園は通常18時までの営業ですが、季節に応じて夜間営業をおこなっており、その際には美しい夜景を楽しむことができるとともに、プロジェクションマッピングなどのイベントなども開催されます。
■グラバー園
長崎市南山手町8番1号
3.オシャレなカフェや雑貨屋も並ぶ眼鏡橋
長崎の名所のひとつである眼鏡橋。石畳のアーチが美しいこの橋が作られたのは、なんと1634年。今年で完成から385年を迎えます。途中、水害で傷ついたりもしましたが、長崎の人々が愛して止まない橋、ということで再構築され、今に至ります。
眼鏡橋は日本初のアーチ式橋ということもあり、いつも観光客であふれていますが、この眼鏡橋周辺、実は長崎市内でも話題のおしゃれスポットとしても知られているんです。ちなみに、この眼鏡橋の近くにも、グラバー園にあるようなハートストーンが埋め込まれているので、ぜひ探してみてくださいね。
眼鏡橋がかかる中島川の周辺には、紅茶の専門店や雑貨屋さんなどが並び、特に若い女性に大人気!長崎は「日本で一番早くチョコレートが輸入された街」とも言われていることから、チョコレートを扱うお店も多くあります。
また、この近くにはおしゃれなカフェもたくさん!パンケーキが有名なお店や 大きなパフェが食べられるお店など様々ありますが、オススメは「一花五葉」というカフェです。
眼鏡橋沿いの道から少し中に入った路地にあるのですが、観光地にあるとは思えない、落ち着いた和カフェなんです。抹茶や白玉、ぜんざいなど優しい和菓子の甘さにホッとします。観光地巡りで歩き疲れた足を休めるのに、ちょうどいいステキなカフェです。
■眼鏡橋
長崎市魚の町
■一花五葉
長崎市東古川町1-5
4.日本で唯一世界に開かれた史跡・出島
江戸時代、日本で唯一世界にひらかれていた場所・出島。この出島の存在があったからこそ、日本にコーヒーや生糸、砂糖などが入ってきたと言われています。
現在の出島周辺は埋めたてられ、幹線道路が走っているので、教科書で教わったような扇型を確認するのは難しいのですが、長崎市ではこれを何とか復元しようと長期にわたるプロジェクトが進行しており、昨年は出島と旧長崎側をむずぶ「出島表門橋」が完成しました。
橋を渡ると、当時の出島の姿が再現されており、鎖国時代にタイムスリップをしたような感覚になります。
出島での人々の生活を再現したエリアでは、当時の部屋のモデルや使っていた食器なども展示され、日本人の生活と全く違うことに驚かされます。
また、石でできた蔵につくられた「出島シアター」では、出島の歴史や江戸時代の長崎の模様などを映像で学ぶことができるので、わかりやすいです。
出島では毎日「ナイトツアー」がおこなわれており、ライトアップされた夜の出島を歴史スタッフの方が案内してくれます。夜の出島も風情があってロマンチック!気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。
ちなみにこの出島の近くには長崎港があり、帆船「観光丸」に乗船して、長崎港のクルージングに出かけることもできます。予約制ですが、世界遺産おジャイアントカンチレバークレーンなどを海から見ることができ、こちらも人気のツアーとなっています。
■出島
長崎市出島町
5.永遠に平和を祈る場所。平和公園
長崎と言えば忘れてはいけないのが、広島に次いで原子爆弾が投下された場所です。現在、投下地点には「グラウンドゼロ」の碑とその近くには平和公園が作られ、原爆の恐ろしさを学べる「原爆資料館」が併設されています。
平和公園には永遠に平和を祈る「平和祈念像」があり、毎年8月9日にはこの像の前で平和祈念式典がおこなわれます。日本中はもちろん、世界中からも関係者や平和を祈る人が訪れ、国境を越えた友情が深められる日にもなっています。
路面電車で平和公園に行くには「平和公園」駅で下車し、長い階段を登らなければなりませんが、エレベーターが併設されているので、そちらを利用することをオススメします。車で行く場合は、公園の横に有料駐車場があります。
原爆資料館は、いつも修学旅行生や観光客が訪れ、原爆の脅威と平和の尊さを学んでいます。映像やジオラマを使っての説明や、「平和案内人」という案内スタッフが被爆体験などを聞かせてくれるので、平和について大いに考えさせられる大切な場所となっています。
春には周囲に桜が咲き誇り、桜の名所としても有名です。
■平和公園(原爆資料館・グラウンドゼロ)
長崎市松山町
まとめ
長崎は歴史や平和、異国の文化など、様々なことを学べ、楽しめる素晴らしい街です。今回ご紹介した大浦天主堂をはじめ、軍艦島など多くの世界遺産もあり、世界中から人が集まる観光スポットでもあります。
ぜひ一度足を運んでみてくださいね。