京都は景観条例のために背の高い建物があまりないのですが、それでも市内を一望できるスポットがあちこちに存在しています。
西、東、北を山に囲まれて盆地にまとまった京都の夜景は、ここでしか見ることのできない姿を持っています。
夜はお寺が閉まっているためにあまり遊べるスポットがない、と思っておられる人もいるかもしれませんが、夜の京都も素敵なもの。
京都の夜景が見えるスポット5選をご紹介します。
1.京都タワー
難易度★☆☆☆☆
京都駅前にあり、京都のシンボルともなっている京都タワー。
高さ100mの展望室から、京都市全体を見渡すことができます。
京都市中心部は景観を守るため、背の高い建物が規制されているのですが、京都タワーだけは別。開業して半世紀を越えましたが、現在でも京都市内で最も高い建物の座を守り続けています。
タワーは、最上部まで入れると131m。その高さは、建設当時の京都市民の数に合わせたとも言われています。
市内の建物だけあって、360度すべてから京都市の鳥瞰を見ることができ、その解放感たるや半端ありません。
京都駅にはJR東海道線、東海道新幹線、近鉄電車、京都市営地下鉄が乗り入れているので、アクセスの良さも抜群。
京都タワーの足元にあるビルはホテルになっていて、展望台からフロントまで直行できます。
展望エリア3階にはスカイラウンジ、地下には大浴場まであります。もちろん、京都中心部なので、タワービルや周辺にはレストランやホテルも数多く存在しています。
京都各地を回った後に、のんびりと夜景を堪能して一日を締めくくられてはいかがでしょうか。
京都タワー
住所:京都府京都市下京区東塩小路町721−1
営業時間:9:00~21:00(最終入場20:40)
入場料:大人770円(展望室5階までは無料)
アクセス:JR・新幹線・近鉄・地下鉄・各バス 「京都駅」下車 徒歩3分
駐車場:近隣の駐車場をご利用ください
公式サイト:https://www.keihanhotels-resorts.co.jp/kyoto-tower/
京都タワーホテル
電話番号:075-361-7261
公式サイト:https://www.keihanhotels-resorts.co.jp/tower_hotel_annex/
京都タワー大浴場
電話番号:075-361-3215(受付 9:00~20:00)
営業時間:7:00~22:00(最終入場21:30)
入浴料:平日:750円/土日祝:890円
2.清水寺門前町
難易度★★☆☆☆
京都東山に位置する清水寺。
修学旅行のスポットであり、清水の舞台からは京都市内が一望できるのですが、残念ながらお寺に入れるのは18:00までとなっています。
が、門前は別。24時間いつでも訪れることができます。
長い二年坂、三年坂を登り切った先にあるので、高さも十分。
なおかつ、拝観時間が終了しているので、人通りも少なくなっており、ゆっくりと夜景を楽しむことができます。
清水寺では、春と秋、お盆の年に三回、夜間特別特別拝観を行っておられます。その時期なら清水の舞台から京都の夜景を堪能できます。
また、あまり知られていないことですが、朝に門が開くのは早朝6:00。冬の間なら、朝焼けを境内で迎えるのも、素敵な一日の始まりではないでしょうか。
清水寺
住所:京都府京都市東山区清水1丁目294
電話番号:075-551-1234
アクセス:
(京都駅から)京都市バス100・206「五条坂」下車 徒歩10分
京都バス18「五条坂」下車 徒歩10分(土日のみ運行)
(四条駅から)京都市バス207「清水坂」下車 徒歩10分
京都バス83、85など「五条坂」もしくは「清水坂」下車 徒歩10分
駐車場:近隣の駐車場をご利用ください
公式サイト:https://www.kiyomizudera.or.jp/
夜間拝観時間:18:00 ~ 21:00 受付終了
夜間拝観料:大人400円
3.将軍塚青龍殿大日堂
難易度★★★☆☆
京都で数少ない展望台の1つが、ここ将軍塚の大日堂。
普段は17:00に閉門しますが、毎年春と秋に夜間拝観が行われています。
目の前に現れる京都市の夜景は圧巻で、京都一のスポットだと感動する声もあります。
名前は少々恐ろしげではありますが、実際に人のお墓というわけではありません。
平安遷都をした桓武天皇は、この山に登って京都盆地を一望され、ここに都を作ると決められました。その際に将軍の像に鎧を着せて奉納し、この地の守護を祈ったという言い伝えがある場所です。
将軍塚そのものが京都市内から高くに位置し、無料駐車場もあるので、夜間拝観がない時期でも大勢の夜景好きや恋人たちが訪れる、ロマンティックなスポットになっています。
将軍塚
住所:京都府京都市山科区厨子奥花鳥町28
電話番号:
夜間特別拝観時間:17:00~21:30(21:00受付終了)
拝観料:500円
アクセス:三条京阪から循環バスかピストンバスに乗車 「青龍殿」下車 (土日祝のみ。11月は毎日運航) 大人230円(2019年3月現在)
駐車場:あり
公式サイト:http://www.shogunzuka.com/
4.船岡山
難易度★★★★☆
京都市北部に位置する小高い公園、それが船岡山です。
標高が112mなので、山というより丘に近いでしょうか。
山頂からは京都御所を真南に見ることができます。それというのも、船岡山があるのは朱雀大路の真北。平安京を南北に走る真ん中の線が、この船岡山の位置にひかれたのです。四神相応の玄武にあたる、京都守護の山です。
平安京の人々に愛され、枕草子にも「丘は船岡」と記されています。
明治になってから、船岡山に「建勲神社」が建立されました。織田信長公をお祀りされていて、ここ数年、ゲーム好きな女性の間での人気が高まっています。
丘の上を切り開いた公園になっていますので、足元はアスファルトで覆われていない部分もあります。また、夜間は暗い場所も存在しています。ライトを携帯していかれることをおすすします。
頂上付近にはベンチが多く設置され、ゆっくりと夜景を楽しむことができます。
船岡山
住所:京都市北区紫野北舟岡町49
アクセス:京都市バス1・204・205などで「建勲神社前」もしくは「船岡山」下車 坂道を徒歩10分
駐車場:近隣の駐車場をご利用ください
建勲神社
電話番号:075-451-0170
社務所受付時間:9:00~17:00
公式サイト:http://kenkun-jinja.org/
5.大文字火床
難易度★★★★★
京都の夏を彩る大文字の送り火、その中心的存在である大文字です。
銀閣寺の裏手から山中に入り、登山道を登ること40分ほどで、大の字の中心部(火床)に到着。
京都で登山を始めようとする人は、ほとんどの人がここを入門とするくらいポピュラーなハイキングコースで、日中は観光客やファミリーの姿が絶えません。
しかし、夜間となると人の姿がほとんど見られません。なぜかというと、登山道が夜には真っ暗になってしまうからです。
それでも、ここからの夜景は絶品。京都タワーはもちろん、空気が澄んだ日なら大阪市内まで遠く見ることができます。
登山用のライトや靴を用意して、ぜひ挑戦していただきたいです。
東山の西側斜面にあるため、沈みゆく夕日に照らされる京都市内も見ごたえあり。
登山はいつでも可能ですが、送り火の行われる8/16の夕刻以降は立ち入りが禁止されていますのでご注意ください。
大文字
住所:京都府京都市左京区粟田口如意ケ嶽町
アクセス:京都市バス100・17・32などで「銀閣寺前」もしくは「銀閣寺道」下車 徒歩50分
駐車場:近隣の駐車場をご利用ください
京都の観光客に愛されるスポットから、京都に住む人しか知らないかもしれないスポットまでご紹介しました。
京都の夜景は、暗い中に浮かび上がる碁盤の目が特徴的です。
京都に立ち寄った時には、ぜひ夜の夜景を堪能して下さい。